top of page
saynaka suharu
web

- 柔くて細やかなものであっても、そのまま そのまま 暮らせたなら -
地平のはるか深下にねむるくらがりの中には
ことのかけらが幾重にも幾重にも
深く屈脚し息を吐く
体の重みをくらがりに明け渡し
重力に抗えば ただ今ここに立つ私の体
とんでいく飛行機の白
(詩集本文より)
2年ぶりの新作、第二詩集です。2019年から2026年の間に書いた詩をもとに、近頃の私的な所感によせて改稿・編集した作を収録しました。第一詩集『透明な綾』よりも、身の回りや自分自身にくっついている影の部分へフォーカスした感触が、執筆の後感として残っています。
発行日は、夏の暑さが処され秋へ向かう処暑。来る秋に、裸足のからだで土の上に立つとき、わたしたちの足裏はその湿りや冷えをどのように感受するでしょうか。あるいは、真夏に裸足で土にふれる肌はどんなに暑いのでしょうか。それに対して、靴をはいて土を踏みしめるふるまいには、私たちは今どんな感情をあてがうのでしょうか。
お手にとっていただけますと幸いです。
全10編
「この街の人間は冬眠しない」
「まよなかだもの」
「這って帰るんだよ」
「靴底に土がついても冷たくない」
「とおくからやってきた」
「しらないことば」
「あなたはもう空を見る」
「広がるスペース」
「やわらかな匙」
「季節を迎える」
bottom of page



